第1回WordPressお茶会 – WordBench香川 – PHP環境設定

日本語などマルチバイト文字列関数設定の為にPHPの設定ファイルphp.iniを編集します。
各環境のphp.iniの場所及びPHPの設定一覧のURLは以下の通りです。

Windows7 64bit環境
c:¥xampp¥php¥php.ini
http://localhost/xampp/phpinfo.php
Mac OS X 64bit環境
/Applications/MAMP/bin/php/php5.3.6/conf/php.ini
(MAMP2.0.5にはPHP5.2.17とPHP5.3.6がインストールされていますが今回は5.3.6を使用します)
http://localhost/mamp/phpinfo.php

Windows用拡張モジュールについて

Windows7 64bit環境ではWindows用のマルチバイト文字列関数の拡張モジュールを必要としますのでphp.iniで “extension=php_mbstring.dll” を検索してコメントアウトされている場合はアンコメントしてください。(XAMPP1.7.7では既にアンコメントされていると思います。)
PHP: Windows 用 PHP 拡張モジュール – Manual

[php.ini](変更前)

;extension=php_mbstring.dll

[php.ini](変更後)

extension=php_mbstring.dll

マルチバイト文字列関数設定

では、マルチバイト文字列関数の設定を行なっていきます。
php.iniで [mbstring] を検索してください。

[php.ini]

	[mbstring]
	; language for internal character representation.
	; http://php.net/mbstring.language
	;mbstring.language = Japanese
	
	; internal/script encoding.
	; Some encoding cannot work as internal encoding.
	; (e.g. SJIS, BIG5, ISO-2022-*)
	; http://php.net/mbstring.internal-encoding
	;mbstring.internal_encoding = EUC-JP
	
	; http input encoding.
	; http://php.net/mbstring.http-input
	;mbstring.http_input = auto
	
	; http output encoding. mb_output_handler must be
	; registered as output buffer to function
	; http://php.net/mbstring.http-output
	;mbstring.http_output = SJIS
	
	; enable automatic encoding translation according to
	; mbstring.internal_encoding setting. Input chars are
	; converted to internal encoding by setting this to On.
	; Note: Do _not_ use automatic encoding translation for
	;       portable libs/applications.
	; http://php.net/mbstring.encoding-translation
	;mbstring.encoding_translation = Off
	
	; automatic encoding detection order.
	; auto means
	; http://php.net/mbstring.detect-order
	;mbstring.detect_order = auto
	
	; substitute_character used when character cannot be converted
	; one from another
	; http://php.net/mbstring.substitute-character
	;mbstring.substitute_character = none;
	
	; overload(replace) single byte functions by mbstring functions.
	; mail(), ereg(), etc are overloaded by mb_send_mail(), mb_ereg(),
	; etc. Possible values are 0,1,2,4 or combination of them.
	; For example, 7 for overload everything.
	; 0: No overload
	; 1: Overload mail() function
	; 2: Overload str*() functions
	; 4: Overload ereg*() functions
	; http://php.net/mbstring.func-overload
	;mbstring.func_overload = 0
	
	; enable strict encoding detection.
	;mbstring.strict_detection = Off
	
	; This directive specifies the regex pattern of content types for which mb_output_handler()
	; is activated.
	; Default: mbstring.http_output_conv_mimetype=^(text/|application/xhtml\+xml)
	;mbstring.http_output_conv_mimetype=
	
	; Allows to set script encoding. Only affects if PHP is compiled with --enable-zend-multibyte
	; Default: ""
	;mbstring.script_encoding=
	

上記がXAMPP環境でのマルチバイト文字列関数の設定箇所となります。MAMP環境でも表記の違い等はありますが設定する項目は同様ですのでこちらをもとに設定を行なっていきます。
ハイライトされている行が設定する項目となります。各項目の詳細に関してはPHPマニュアル、参考サイトを御覧ください。

なお、デフォルトでのmbstringの設定を http://localhost/xampp/phpinfo.php より確認すると以下の通りとなっています。

ではphp.iniのmbstringの設定を編集していきます。

デフォルト言語を日本語に設定します。mbstring_languageをアンコメントします。

	;mbstring_language = Japanese
	
	mbstring_language = Japanese
	

内部文字エンコーディングのデフォルト値を”UTF-8″にします。

	;mbstring.internal_encoding = EUC-JP
	
	mbstring.internal_encoding = UTF-8
	

HTTP入出力文字エンコードのデフォルト値を”pass”にします。

	;mbstring.http_input = auto
	;mbstring.http_output = auto
	
	mbstring.http_input = pass
	mbstring.http_output = pass
	

HTTP入力エンコーディング変換を無効にします。

	;mbstring.encoding_translation = Off
	
	mbstring.encoding_translation = Off
	

文字コード検出順序のデフォルト値を定義します。”auto”だとASCII, JIS, UTF-8, EUC-JP, SJISの順序となるので指定しておきます。

	;mbstring.detect_order = auto
	
	mbstring.detect_order = UTF-8,SJIS,EUC-JP,JIS,ASCII
	

無効な文字列があった場合の代替文字のデフォルト値を設定します。今回は”none”を指定します。

	;mbstring.substitute_character = none;
	
	mbstring.substitute_character = none;
	

シングルバイト対応の関数をマルチバイト対応関数でオーバーライド(置換)すると不具合が発生する可能性があるのでオフにします。
PHP: 関数のオーバーロード機能 – Manual

	;mbstring.func_overload = 0
	
	mbstring.func_overload = 0
	

文字コードの自動判別を厳密に行うかどうかの設定でメリット・デメリットがあるようですが今回は”Off”にします。

	;mbstring.strict_detection = Off
	
	mbstring.strict_detection = Off
	

以下2つに関しては今回は必要無いのでコメントのままとしておきます。

	;mbstring.http_output_conv_mimetype=
	;mbstring.script_encoding=
	

php.iniを上書きした後、Apacheを再起動して変更を反映させてください。
再度PHPの設定一覧よりmbstringの項目を見ると設定内容が反映されているのが確認できると思います。

第1回WordPressお茶会 – WordBench香川 – MAMPの環境設定(外部からのアクセス制限設定)

今回はローカル環境構築が目的なのでローカル以外からのアクセスを拒否するように設定します。

httpd.conf(Apacheの設定ファイル)編集

/Applications/MAMP/conf/apache/httpd.confを編集します。
(Windows7 64bit環境ではXAMPPの環境設定(セキュリティ設定)で外部からのアクセス制限設定を行なっていますが本記事を参考にhttpd.confを編集することで同様にアクセス制限設定を行うことができます。)

ソースの以下の箇所を変更します。

[httpd.conf](変更前)

	<Directory "/Applications/MAMP/htdocs">

		中略

		Order allow,deny
		Allow from all

</Directory>

[httpd.conf](変更後)

<Directory "/Applications/MAMP/htdocs">

    中略

    # Order allow,deny
    # Allow from all
    Order Deny,Allow
    Deny from all
    Allow from 127.0.0.1
    Allow from localhost
    Allow from 192.168

</Directory>

Order,Allow,Denyディレクティブについて

処理の流れの説明の前にOrder,Allow,Denyディレクティブについて簡単に解説。

Order ディレクティブ

Order ディレクティブはデフォルトのアクセスの状態Allow ディレクティブと Deny ディレクティブが評価される順番を制御します。
http://httpd.apache.org/docs/2.2/mod/mod_authz_host.html#order

Allow ディレクティブ

Allow ディレクティブはどのホストがサーバのある領域をアクセスできるかに影響を与えます。
アクセスはホスト名、IP アドレス、IP アドレスの範囲や、 環境変数として取得された、その他のクライアントのリクエストの 特徴によって制御することができます。
http://httpd.apache.org/docs/2.2/mod/mod_authz_host.html#allow

Deny ディレクティブ

Deny ディレクティブはホスト名、IP アドレス、環境変数に基づいてサーバへのアクセスを制限します。
Deny ディレクティブの引数は Allow ディレクティブとまったく同じです。
http://httpd.apache.org/docs/2.2/mod/mod_authz_host.html#deny

デフォルトでの処理

デフォルトでは以下のような流れで処理が行われています。

<Directory "/Applications/MAMP/htdocs">

ドキュメントルート(/Applications/MAMP/htdocs)を対象に設定を行います。

		Order allow,deny
		

デフォルトでは全てのアクセス拒否するようにし、次に続くallow,denyの評価の順番を制御しています。この場合、次行のallow,denyの記述の順番に関わらず、allow,denyの順番で評価されます。

		Allow from all
		

全てのホストからのアクセスを許可します。

	</Directory>
	

対象ディレクトリを閉じます。

ローカル環境からのみアクセス許可の処理

デフォルトの設定ではドキュメントルートへ全てのホストからアクセス出来てしまうのでローカル環境からのみアクセスできるようにしたのが以下の流れとなります。

	<Directory "/Applications/MAMP/htdocs">
	

ドキュメントルート(/Applications/MAMP/htdocs)を対象に設定を行います。

	# Order allow,deny
	# Allow from all
	

とりあえずデフォルトの設定はコメントアウト。

	Order Deny,Allow
	

デフォルトでは全てのアクセス許可するようにし、次に続くallow,denyの評価の順番を制御しています。この場合、次行のallow,denyの記述の順番に関わらず、deny,allowの順番で評価されます。

	Deny from all
	

まず全てのホストからのアクセスを拒否します。

	Allow from 127.0.0.1
	Allow from localhost
	Allow from 192.168
	

Allowディレクティブの設定により以下からのアクセスに対して許可を与えます。

  • 127.0.0.1(ループバックアドレス:ネットワーク上における自分自身の仮想的なアドレス)
  • localhost(127.0.0.1の通常用いられているホスト名)
  • 192.168(一般的に用いられているプライベートIPアドレス:192.168.n.n)
	</Directory>
	

対象ディレクトリを閉じます。

以上の設定で外部からのアクセスを制限することは出来たのですが問題が一つ発生してしまっています。
ドキュメントルートの確認の際に作成した sample.php を表示しようと http://127.0.0.1/sample.php へアクセスすると問題なく表示されるのですが、 http://localhost/sample.php へアクセスするとその表示に非常に時間が掛かるようになってしまいました。

原因はMac OS X v10.3以降ではデフォルトでIPv6が有効になっている事です。(Windows環境もVistaからIPv6が有効になっているようです)結果 http://localhost/ にアクセスした際に以下の段階でページが表示されるため表示まで時間が掛かってしまいます。

  1. http://localhost/ にアクセスするとまずIPv6で繋ごうとする
  2. タイムアウト発生
  3. IPv4でのアクセスに切り替えてアクセス
  4. ページが表示される

そこでlocalhostでのアクセスがIPv4で行われるよう変更します。

localhostからのアクセスをIPv4にする

まず /Applications/Utilities/Terminal.app からターミナルを起動します。
hostsファイル(ホスト名とIPアドレスの対応を定義するためのテキストファイル)を編集するために開く。viエディタが有名なようですが私は使い方が分からないのでnanoエディタで編集

	sudo nano /etc/hosts
	

上記入力後root権限パスワードを求められるので入力するとエディタが起動します。

::1 localhost をコメントアウトします。

control+xでエディタを終了します。
“Save modified buffer (ANSERING “No” WILL DESTROY CHANGES) ? ” と聞かれるので “y”

“File Name to Write: /etc/hosts” と上書きするか聞かれるので “enter”

ターミナルで以下を入力してDNSキャッシュを削除。

	sudo dscacheutil -flushcache
	

これで http://localhost/ でアクセスしても問題なく表示されるようになりました。

[2011/11/16追加] Mac OS X のファイアウォールについて

Mac OS X にはファイアウォールが搭載されていますがデフォルトでは無効になっているので有効にしておきます。
システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > ファイアウォール

次はPHP環境設定を行なっていきます。

第1回WordPressお茶会 – WordBench香川 – XAMPPの環境設定(ドキュメントルートの確認)

XAMPPのインストールが完了したのでローカルサーバ環境を構築できるようになりました。
実際にサーバを起動してサンプルを用い表示確認をしてみたいと思いますが、その前にドキュメントルートについて説明しておきます。

ドキュメントルート(Document Root)について

標準でHTMLやPHPファイルを入れる場所は C:¥xampp¥htdocs¥ となり(OSインストール先がcドライブの場合)、このフォルダを ドキュメントルート(Document Root)と呼びます。
レンタルサーバによって異なりますが “example.com/public_html/” や “www/htdocs/”に当たる部分と考えて頂ければいいと思います。
ドキュメントルートに保存したファイルへのアクセスはブラウザから http://localhost/ または http://127.0.0.1/ となります。

では実際に表示を確認したいと思います。
まずXAMPPコントロールパネルからApacheとMySQL(今は必要ありませんが後の作業の為)を開始します。

以下のソースをテキストエディタに入力し sample.php で C:¥xampp¥htdocs¥ に保存、http://localhost/sample.php にアクセスすると “Hello WordPress” の表示が確認できると思います。

[sample.php]

	<?php
		echo "Hello WordPress";
	

ドキュメントルートまとめ
ブラウザのリクエストURL http://localhost/sample.php
コンテンツの保存先 C:¥xampp¥htdocs¥sample.php

実習では C:¥xampp¥htdocs¥ 以下にフォルダを作成してそのフォルダを1つのウェブサイトとしてWordPressを構築していきます。
ただ、このままでは以下の様にサブディレクトリ形式となり、独自ドメインでの運用を想定した時に違和感を感じてしまいます。

ウェブサイトhoge http://localhost/hoge/
ウェブサイトhuga http://localhost/huga/

そこでバーチャルホストの設定をして以下の様に独自ドメインでの運用と同様のURLでアクセスできるようにしたいと思います。

ウェブサイトhoge http://hoge/
ウェブサイトhuga http://huga/

バーチャルホストの設定

バーチャルホストという用語は、1 台のマシン上で (www.company1.com and www.company2.com のような) 二つ以上のウェブサイトを扱う運用方法のことを指します。 バーチャルホストには、各ウェブサイトに違う IP アドレスがある 「IP ベース」と、それぞれの IP アドレスに 複数の名前がある「名前ベース」とがあります。 複数のサイトが物理的に同じサーバで扱われている、ということはエンドユーザには 明らかではありません。
Apache バーチャルホスト説明書

上記引用の通りバーチャルホストは1台のマシン上で複数のウェブサイトを扱う運用方法です。今回は「名前ベース」の手法を用い、127.0.0.1(ループバックアドレス:ネットワーク上における自分自身の仮想的なアドレス)に複数のホスト名を設定したいと思います。

編集が必要なファイルは以下2つ、hosts ファイル(IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイル)と httpd.conf(Apacheの設定ファイル)です。

  • C:¥Windows¥System32¥drivers¥etc¥hosts
  • C:¥xampp¥apache¥conf¥httpd.conf

また、前提として C:¥xampp¥htdocs¥ に wbkagawa フォルダを作成、先ほどの sample.php を index.php にリネームし wbkagawa フォルダに移動、http://wbkagawa/ でこれが閲覧できるように設定します。

hosts ファイル

Windows7 64bit環境(Vista環境)では hosts ファイル編集に管理者権限がとなります。hosts ファイルに関してはメモ帳で編集可能なのでメモ帳を使用します。

まず、”メモ帳アイコン上で右クリック > 管理者として実行”

ユーザーアカウント制御ダイアログが出るので「はい」をクリック。

“ファイル > 開く” から hosts ファイルがあるディレクトリまで辿り、「テキスト文書(*.txt)」を「すべてのファイル(*.*)」に変更。ファイル一覧が出てくるので hosts ファイルを選択し「開く」。

“127.0.0.1 wbkagawa”を追加して上書き保存で hosts ファイル編集完了です。

[hosts]

		127.0.0.1	localhost
		::1 		localhost
		127.0.0.1 	wbkagawa
		

httpd.conf

テキストエディタで httpd.conf を開き一番下に以下ソースを追加します。

[httpd.conf]

		NameVirtualHost *:80
	
		<VirtualHost *:80>
		DocumentRoot "C:/xampp/htdocs/"
		ServerName localhost
		</VirtualHost>
		
		<VirtualHost *:80>
		DocumentRoot "C:/xampp/htdocs/wbkagawa/"
		ServerName wbkagawa
		</VirtualHost>
		

1行目の NameVirtualHost ディレクティブは名前ベースのバーチャルホストを用いる時に必要で、バーチャルホストのためのIPアドレスを指定しています。
今回はすべてのIPアドレスを受け入れ80ポートを指定しています。
NameVirtualHost ディレクティブ

3-6,8-11行目で、扱うホスト名に対して VirtualHost を作成しています。 VirtualHost ディレクティブの引数は NameVirtualHost ディレクティブで指定した引数 *:80 に正確に合っている必要があ ります。
そして VirtualHost の中に各ホスト名に関しての設定を記述しています。
設定項目は最低限必要な、どのホスト名が扱われるかを示す ServerName ディレクティブ(hosts ファイルで設定したホスト名)、そのホスト名のドキュメントルートの場所を示す DocumentRoot ディレクティブとなります。

また、既存サーバにバーチャルホストを設定するとメインホストがなくなるため、1つ目の VirtualHost で再定義しています。
名前ベースのバーチャルホスト

XAMPPコントロールパネルからApacheを再起動して、ブラウザで http://wbkagawa/ へアクセスすると “Hello WordPress” の表示が確認できると思います。

以上でローカル環境でサーバが動作しているのが確認できたと思います。
ただ、XAMPP環境設定がデフォルトのままだとセキュリティに問題があるので次はXAMPPの環境設定(セキュリティ設定)を行なっていきます。