NetBeansが重くなるのでnode_modulesやbower_componentsディレクトリを読み込ませなくする。

netbeans-so-slow-01

node.jsパッケージ管理ツール npm やWeb開発用パッケージ管理ツール Bower を利用しているのですが、NetBeans IDEでプロジェクトを開いた際にそれらが作成するパッケージ保存用ディレクトリ node_modules, bower_components の読み込みに時間が掛かり「プロジェクトのバックグラウンド・スキャン中…」と表示され続けていたので読み込まなくする方法を探してみました。

NetBeans performance severely degrades with many bower and npm dependencies – Stack Overflow

という訳で上記リンク先説明のままですが node_modules, bower_components ディレクトリを 「IDEが無視するファイル」に追加すれば読み込まれなくなります。
日本語環境では “ツール > オプション > その他(M) > ファイル” の “IDEが無視するファイル > 無視するファイルのパターン” となります。

^(CVS|SCCS|vssver.?\.scc|#.*#|%.*%|_svn)$|~$|^\.(?!(htaccess|git.+|hgignore)$).*$

に node_modules, bower_components を追加。

^(bower_components|node_modules|CVS|SCCS|vssver.?\.scc|#.*#|%.*%|_svn)$|~$|^\.(?!(htaccess|git.+|hgignore)$).*$

netbeans-so-slow-02

これでNetBeansの起動・読み込みは速くなりましたが当然 node_modules, bower_components ディレクトリがプロジェクト内に表示されなくなります。パッケージを直接編集というケースはないと思いますが、パッケージの中身を確認したいという場合に開けないのでその点不便になりそうです。


同様にDropboxでも node_modules, bower_components ディレクトリの同期処理に時間が掛かるので何とかできないかと探したのですが無さそうです…

選択型同期を使用してコンピュータの空き容量を節約するには | Dropboxヘルプセンター の方法だと対象ディレクトリのチェックを外す事により共有が行われなくなるようですが、

チェックマークをオフにしたフォルダはすべてハード ドライブから削除されますが、Dropbox ウェブサイトやアカウントとリンクしているコンピュータからアクセスすることが可能です。

の通り、チェックを外したディレクトリがハードドライブ上から削除される・Webや同期している別マシンからはアクセス可能という想定外の仕様なので使えません。
選択型同期の競合について | Dropboxヘルプセンター の通りチェックを外したディレクトリを再度作成する事により、ようやくそのディレクトリが同期対象から外れるという希望の仕様になるようですが面倒というか何か違う。
(特定ディレクトリのみDropboxの共有対象から外したいだけなんだけど…)

Mac間だと Dbignore by tkonolige でいけそうですが、MacとWindows間でDropboxを使用しているので…

何か方法ないのかなぁ

VCCW+WordMoveでエックスサーバーとローカル環境を同期する

エックスサーバーでVCCW+WordMoveのSSH接続がぐぬぬというツイートを拝見したので自分の設定を公開。
環境は Windows7 + Cygwin(64bit)(ターミナルエミュレータ)
※Cygwinのプラグイン等、普段使う用にインストール済みのものもありますのでエラーが出たら適宜導入してください。

INDEX

  1. エックスサーバーのSSH設定
  2. VCCWでローカル環境作成
  3. Movefile設定
  4. wordmoveコマンド実行!
  5. 詰まった点
  6. 参考サイト

エックスサーバーのSSH設定

エックスサーバーのSSH接続はパスワード認証による接続が不可ですので公開鍵認証により設定を行います。
管理画面で公開鍵認証用鍵ペアを生成する方法とユーザがローカル環境で鍵ペアを作成し管理画面に公開鍵を登録する方法の2通りが用意されていますが今回は後者を。
詳しくはエックスサーバー側マニュアルをご確認ください。
SSH接続 | サーバーについて | エックスサーバー マニュアル

といっても以前 Mac OS XでエックスサーバーにSSH接続 という記事を書いていますのでそちらをご参照頂ければ問題ないかと思いますので今回はCygwinでの鍵ペア生成、エックスサーバーサーバーパネルへの公開鍵登録部分のみを。

#Cygwin
$ ssh-keygen
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/ユーザ名/.ssh/id_rsa):
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:

#03 デフォルトでは /home/ユーザ名/.ssh/id_rsa が生成されるので別の鍵ペアを生成したい場合は /home/ユーザ名/.ssh/hoge 等を入力
#04-05 パスフレーズを求められるので任意のフレーズを入力・再入力

Cygwin(64bit)を使用している場合 C:\cygwin64\home\ユーザ名\.ssh\ に 秘密鍵(id_rsa)と公開鍵(id_rsa.pub)が保存されます。

鍵ペアが生成されたので公開鍵をエックスサーバーサーバーパネルへ登録します。
“サーバーパネル > SSH設定”へ
vccw-xserver-01
デフォルトでは状態がOFFになっていると思うのでONに。
今回はローカルで生成した公開鍵を登録するので「公開鍵登録・設定」タブをクリック。
公開鍵(id_rsa.pub)をエディタで開き入力、登録で完了。
vccw-xserver-02

SSH接続出来るかを確認。

#Cygwin
$ ssh xserver_account@xserver_account.xsrv.jp -p 10022
Enter passphrase for key '/home/ユーザ名/.ssh/id_rsa':
Last login Tue Mar 31 xx:xx:xx 2015 from xxx.xxx.com
[xserver_account@sv1xx ~]$

エックスサーバーのSSH接続ポートは 10022 なのでオプション -p 10022を付与して、パスフレーズを求められるので登録したものを入力。
問題なければ接続できるかと思います。


SSH接続の度にパスフレーズを聞かれるのが面倒なのでssh-agentに秘密鍵を登録して手間を省きます。

#Cygwin
$ ssh-add /home/ユーザ名/.ssh/id_rsa
Enter Passphrase for /home/ユーザ名/.ssh/id_rsa:

パスフレーズを求められるので入力して登録完了
現在登録されている秘密鍵は以下のコマンドで確認。

#Cygwin
$ ssh-add -l
2048 xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx /home/ユーザ名/.ssh/id_rsa(RSA)

以上でエックスサーバーのSSH設定は完了。
次にVCCWでローカル環境を構築を行います。

VCCWでローカル環境作成

VCCWについては本家を見て頂いたほうがはやいので割愛を。
VCCW – A WordPress development environment.

作業ディレクトリルートに移動、VCCWダウンロード、解凍、リネーム、vagrant upという流れで。

#Cygwin
$ cd /home/ユーザ名/
$ wget https://github.com/vccw-team/vccw/archive/2.5.0.zip
$ unzip 2.5.0.zip
$ mv vccw-2.5.0 vccw
$ cd vccw
$ vagrant up

プロビジョニングが完了して http://wordpress.local へアクセスするとWordPressがインストールされていると同時にvccwディレクトリにMovefileが生成されているかと思います。
vccw-xserver-03

次にWordmoveを使うためにMovefileにエックスサーバーの情報(既にインストール済みのWordPress情報及びSSH情報)を入力していきます。

Movefile設定

デフォルトのMovefileは以下の通り。
「VCCW+WordMoveでエックスサーバーとローカル環境をSSH接続で同期する」場合にはハイライトされた行を変更します。他サーバーやFTPを用いる場合には適宜変更が必要となります。

local:
  vhost: "http://wordpress.ray-medical"
  wordpress_path: "/var/www/wordpress"

  database:
    name: "wordpress"
    user: "wordpress"
    password: "wordpress"
    host: "localhost"

staging:
  vhost: "http://example.com"
  wordpress_path: "/var/www/your_site" # use an absolute path here

  database:
    name: "database_name"
    user: "user"
    password: "password"
    host: "localhost"
    charset: "utf8"

  exclude:
    - ".git/"
    - ".gitignore"
    - ".sass-cache/"
    - "bin/"
    - "tmp/*"
    - "Gemfile*"
    - "Movefile"
    - "wp-config.php"
    - "wp-content/*.sql"

  # paths: # you can customize wordpress internal paths
  #   wp_content: "wp-content"
  #   uploads: "wp-content/uploads"
  #   plugins: "wp-content/plugins"
  #   themes: "wp-content/themes"
  #   languages: "wp-content/languages"
  #   themes: "wp-content/themes"

  # ssh:
  #   host: "host"
  #   user: "user"
  #   password: "password" # password is optional, will use public keys if available.
  #   port: 22 # Port is optional
  #   rsync_options: "--verbose" # Additional rsync options, optional
  #   gateway: # Gateway is optional
  #     host: "host"
  #     user: "user"
  #     password: "password" # password is optional, will use public keys if available.

  # ftp:
  #   user: "user"
  #   password: "password"
  #   host: "host"
  #   passive: true

# production: # multiple environments can be specified
#   [...]

※なおMovefileはインデントが非常に重要なようですので以下の様にインデントがズレると wordmove コマンド実行時にエラーが発生します。

staging:
  vhost: "http://example.com"
  wordpress_path: "/var/www/your_site" # use an absolute path here

  database:
    name: "database_name"
     user: "user"
    password: "password"
    host: "localhost"
    charset: "utf8"

#インデントがずれた状態で wordmove コマンド実行時エラー
[vagrant@wordpress vagrant]$ wordmove pull --all

▬▬ ✓ Using Movefile: ./Movefile ▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬
/usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/2.1.0/psych.rb:370:in `parse': (<unknown>): did not find expected key while parsing a block mapping at line 12 column 3 (Psych::SyntaxError)
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/2.1.0/psych.rb:370:in `parse_stream'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/2.1.0/psych.rb:318:in `parse'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/2.1.0/psych.rb:245:in `load'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/wordmove-1.2.0/lib/wordmove/deployer/base.rb:58:in `fetch_movefile'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/wordmove-1.2.0/lib/wordmove/deployer/base.rb:20:in `deployer_for'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/wordmove-1.2.0/lib/wordmove/cli.rb:45:in `pull'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/thor-0.19.1/lib/thor/command.rb:27:in `run'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/thor-0.19.1/lib/thor/invocation.rb:126:in `invoke_command'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/thor-0.19.1/lib/thor.rb:359:in `dispatch'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/thor-0.19.1/lib/thor/base.rb:440:in `start'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/wordmove-1.2.0/bin/wordmove:6:in `<top (required)>'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/bin/wordmove:23:in `load'
        from /usr/local/rbenv/versions/2.1.2/bin/wordmove:23:in `<main>'

という訳でエックスサーバー用のMovefileの設定を。
前提
・エックスサーバー側WordPressアドレス:http://example.com/vccw/
・エックスサーバーアカウント:”hoge”
・データベース情報は各自ご確認ください。

local:
  vhost: "http://wordpress.local"
  wordpress_path: "/var/www/wordpress"

  database:
    name: "wordpress"
    user: "wordpress"
    password: "wordpress"
    host: "localhost"

staging:
  vhost: "http://example.com/vccw/"
  wordpress_path: "/home/hoge/hoge.xsrv.jp/public_html/vccw" # use an absolute path here

  database:
    name: "hoge_wp"
    user: "hoge_wp"
    password: "password"
    host: "mysqlxx.xserver.jp"
    charset: "utf8"

  exclude:
    - ".git/"
    - ".gitignore"
    - ".sass-cache/"
    - "bin/"
    - "tmp/*"
    - "Gemfile*"
    - "Movefile"
    - "wp-config.php"
    - "wp-content/*.sql"

  # paths: # you can customize wordpress internal paths
  #   wp_content: "wp-content"
  #   uploads: "wp-content/uploads"
  #   plugins: "wp-content/plugins"
  #   themes: "wp-content/themes"
  #   languages: "wp-content/languages"
  #   themes: "wp-content/themes"cd 

  ssh:
    host: "hoge.xsrv.jp"
    user: "hoge"
  #   password: "password" # password is optional, will use public keys if available.
    port: 10022 # Port is optional
    rsync_options: "--verbose" # Additional rsync options, optional
  #   gateway: # Gateway is optional
  #   host: "host"
  #   user: "user"
  #   password: "password" # password is optional, will use public keys if available.

  # ftp:
  #   user: "user"
  #   password: "password"
  #   host: "host"
  #   passive: true

# production: # multiple environments can be specified
#   [...]

wordmoveコマンド実行!

準備は整ったのでゲストマシンにSSH接続してwordmoveコマンドを実行するだけです。

	# ホストマシン
	# ゲストマシンにログイン
	$ vagrant ssh
	
	# ゲストマシンにログイン完了
	# vagrantディレクトリへ
	$ cd /vagrant/
	$ wordmove pull --all
	

という訳でVCCW+WordMoveでエックスサーバーとローカル環境同期できました。
vccw-xserver-04

詰まった点

WordMoveで同期できるまでに数日掛かったのでその間に詰まった点をいくつか。(既に忘れてるのもありますが)

1. 上記に記載の通りMovefileのインデントの位置によるエラー

2. Movefileに記載するエックスサーバー側の ‘wordpress_path’ の値が分からず wordmove コマンドでエラー多発。
どうやらWordPerssをインストールしたディレクトリのフルパスが要るらしく、SSHでエックスサーバーにログイン、WordPressインストールディレクトリへ移動、pwdコマンドで求めることができました。

#Cygwin
$ ssh hoge@hoge.xsrv.jp -p 10022

#エックスサーバー側
$ cd hoge.xsrv.jp/public_html/vccw/
$ pwd
/home/hoge/hoge.xsrv.jp/public_html/vccw

3. Permission denied (publickey,gssapi-with-mic). エラー。
今回は詰まってないと思うけどお困りのツイートもあったし、以前の記事で詰まってたので改めて。

こちらに関しては秘密鍵のパーミッションが他ユーザからアクセス可能(644とか)な状態になっているのが原因。
なので秘密鍵のパーミッションを変更することで解決かなと

	$ chmod 600 /home/ユーザ名/.ssh/id_rsa
	

参考サイト

「WordBench香川 in 佐柳島」を開催しました

2014年6月14日に「WordBench香川 in 佐柳島」を開催しました。
2年程前から猫島こと佐柳島に行きたいなと思いつつ結局行動に移せてなかったので取り敢えずイベントを立ててしまえば行かざるを得ない、という事で「WordBench香川 in 佐柳島」として計画しました。
参加者は主催者の自分を含めて2名と参加人数的にはあれですが香川はいつもこんな感じなのでまあいいかなと。参加を希望されていたけど予定が合わなかった方もいますし。

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